BBIQ LIFEイベント
『ざんねんないきもの事典』著者 丸山貴史先生のトークショー
「ざんねんないきものたちのざんねんじゃない進化」(2/16)を開催しました
2025年2月25日
株式会社QTnet
2025年2月25日
株式会社QTnet
2月16日(日)、FFGホールにて『ざんねんないきもの事典』著者として有名な丸山貴史先生をお迎えし、「ざんねんないきものたちのざんねんじゃない進化」トークショーを開催しました。当日は304名の方に参加いただきました。
はじめに、今回のテーマである「ざんねんないきものたちのざんねんじゃない進化」の「進化」の部分ついてのお話です。
「進化」と聞くと特別なことのように感じますが、「森で生活していた動物が追い出され、草原へ移動し、その環境に適応していくということが進化である」と丸山先生から説明がありました。例えば、蛇が環境に合わせて足がなくなったような一見「退化」と思われる現象も「進化」の一例だそうです。ざんねんに見えるいきものも、その進化を重ねることで、ざんねんじゃないから生き残っているのだと教えていただきました。
次に、『ざんねんないきもの事典』の中に登場する「ざんねんないきものたち」についてのお話です。
「ダチョウのざんねんなところはどこでしょう?」と丸山先生が問いかけると、本を読んだお子さまたちの正解の声が、客席からたくさん聞こえてきました。「予習ばっちりですね!」と先生が返すと、子どもたちは嬉しそうに笑顔を見せていました。他にもライオン・ワニ・ホッキョクグマなどについて、それぞれの“ざんねんなところ”と“ざんねんじゃないところ”を紹介していただきながら、進化の不思議や生き残るために有利な特徴などを教えていただきました。写真やイラストのスライドショーを交えた楽しくわかりやすい解説で、子どもから大人まで楽しんでいただけたようです。
その後、質疑応答の時間も設けられ、子どもたちからは「トゲアリトゲナシトゲゲトゲの名前の由来を教えてください」といったマニアックな質問が次々と寄せられました。丸山先生は質問のレベルの高さに驚きつつも、ユーモアを交えながら一つひとつ詳しく回答してくださいました。
また、丸山先生は最近「お笑い」にも挑戦されており、なんとサプライズでお笑いのネタを披露してくださいました!いきものクイズを題材とした内容で、参加者はクイズも楽しみつつ、先生の大きな声と動きのツッコミで会場はたくさんの笑い声に包まれました。
最後に、子どもたちを対象に丸山先生の直筆サイン入り本が当たる抽選会を開催!子どもたちは、自分の番号が呼ばれますようにとドキドキした表情で抽選券を握りしめており、その姿がとても印象的でした。当選者にはステージに上がっていただき、丸山先生から直接サイン入り本が手渡されました。
丸山先生のお話の中で「このいきものは、なぜこんな名前なんだろう?などと疑問に思ったときは、まず自分で調べてみることが大事です」という言葉がありました。自分で調べることで得られる知識は、より深く心に刻まれるものです。
本イベントを通じて、いきものへの興味を深めるとともに、「なぜ」を探求する力を養うきっかけとなれば幸いです。
QTnetは、さまざまなイベントを通じてお客さまに体験や学びの機会をお届けできるよう、これからも積極的に取り組んでまいります。
参加者の皆さまからの感想
「読んだことのある本がすごく身近に感じられ、親子で楽しむことができました。」
「丸山先生はとても元気でお話が面白かったです。動物について無知だったなと感じ、いろんな動物に興味がわきました。面白い角度で見ているところが良かったです。」
「トークがとても聞きごたえがあり、大人でも興味深く最初から最後まで楽しく拝聴できました。子どもにもわかりやすかったと思います。」
「とても面白い話を聴けて、なかなか普段聞けない本の作家(図鑑制作者)のお話は貴重で楽しく興味深かったです。」
講師のご紹介
■丸山 貴史さん(図鑑制作者)
1971年、東京都生まれ。
法政大学在学中より、図鑑の編集プロダクションで働きはじめる。
サンミュージックプロダクション所属。
〈メディア出演〉
日本テレビ「世界一受けたい授業」など
丸山貴史さんの書籍
『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)
『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)
『毒図鑑』(幻冬舎)
『進化がわかる妖怪図鑑』(紀伊國屋書店)
『いまさら恐竜入門』(西東社)
『外来生物はなぜこわい?』(ミネルヴァ書房) 他多数